禁断症状に陥ると


ニコチン依存の人が急にタバコをやめたり減らしたりすると、
たいてい不愉快な症状が現れます。


これを禁断症状といいます。




タバコをやめて数時間すると、血圧が少し下がり、
脈拍も少し減り、頭痛、肩こり、眠気、精神集中困難、などの症状が見られます



一番厄介なのは、強い喫煙願望でしょう。
『タバコが吸いたい』『タバコ、タバコ、タバコがほしい』
といったどうしようもなく強い欲求です。




人の吸ったタバコの吸い殻を拾ってでも吸いたいと思うものです。


『一本だけ吸ってまたやめればいいや』など自分の都合のいいように思えてきます。

禁煙すると、はじめの3〜4日は、タバコのことばかり考えている状態の人が多いようです。



ニコチンとは

無色の揮発性の液体で、空気に触れると褐色になる。
独特の臭気と味をもち、水に溶けやすい。
神経系に作用し、興奮もしくは麻痺(まひ)させる。




ニコチン依存症について


依存には、精神依存と身体依存がある。

依存は、酒(アルコール)・たばこ(ニコチン)・コーヒー(カフェイン)といった
嗜好品によるものから、麻薬・覚せい剤といった違法薬物によるものまで、
幅広くみられる精神的・身体的状態です。



科学的にみた場合、依存の特性としては以下のようなものがありますが、
たばこ(ニコチン)の依存性は他の物質に比べて弱いものであることが知られています。





精神依存


精神依存とは、ある薬物を摂取したいという
欲求を強く抱いていることを特徴とする精神状態であり、
これは薬物の中枢神経系作用を体験した結果起こる現象です




ある物質を摂取したいという欲求を強く抱いている状態


たばこ(ニコチン)の精神依存性は、
他の物質例えばコカインやアルコールに比べると弱いことが知られています。




「喫煙習慣」とも呼ばれます。例えば

朝起きて一服 運転中に一服 飲み物を飲みながら一服
会議中で一服 仕事の区切りで一服 食後に一服

ぼーっとしながら一服 何かしながら一服



喫煙が日常生活のある特定の行動と結びついている状態です。
禁煙後に、喫煙と深く結びついていた行動を取ると、
今まであった「一服」がなくなってしまうので、手持ちぶさたな感じや口さびしい感じをうけます。





身体依存

身体依存とは、ある種の薬物を反復摂取した結果、からだが薬物の作用に適応し、
薬物を切らすと禁断症状が出るようになった状態をいう。


たばこを止めるのが難しいと感じる方が多数いることについては、
個々の喫煙者が置かれた状況・環境の影響も考える必要があります。


たばこは「気分転換やストレス解消に必要」という方も多く、
また休日や家庭では喫煙量が減少するとも言われています。

たばこを吸う理由、止められないと感じられる理由は人により様々であり一概には言えません。



実際に禁煙に成功された方々がたくさんいます。
個人の決意次第で禁煙することは可能です。




喫煙しようとする方は、『禁煙することは簡単ではない』という喫煙者が多数いる、
ということを理解しておく必要があります。


身体が物質の作用に適応した結果、
物質が体内からなくなっていくと退薬症候(禁断症状)が出る状態



たばこ(ニコチン)の身体依存性は極めて弱く、
ヘロインやアルコールのように激しい身体的苦痛を伴う症状はみられません。





禁断症状
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