非喫煙者が喫煙者のたばこの煙を吸わされること


喫煙者本人ではなく、その周囲の人が間接的にたばこの煙を吸い込むこと。

たばこを吸わない人でも、喫煙者と同様の影響があるとされる。間接喫煙ともいう



受動喫煙では、直接たばこを吸っている人と同様に、
肺がんや虚血性心疾患、呼吸器疾患、乳幼児突然死症候群などの
危険因子が発生すると考えられています

そのため、嫌煙権として、受動喫煙からたばこを
吸わない人を保護する社会環境が求められています




厚生労働省が策定した「健康日本21」では、
「たばこのない社会」という社会通念を確立するため、
受動喫煙の危険性についても普及・啓発を図るとしています

2002年7月26日に成立した健康増進法は、
受動喫煙について「室内またはこれに準ずる環境において、
他人のたばこの煙を吸わされること」と定義しました


罰則のない努力規定に過ぎないものの、
学校や病院など多くの人が利用する施設の管理者に対して、
受動喫煙を防止するための対策を取るように求めています



吸わない人が受動喫煙によって、10万人あたり5000人も死んでいます

実ご主人の吸っていた煙草の副流煙が原因で肺癌になり亡くなった奥さんがいます
一度も吸ったことのない彼女の肺は、喫煙者の肺のように真っ黒だったそうです。


ただ傍にいただけなのに…
愛する人によってジリジリと死に追いやられていたとは、悲しいことです。


受動喫煙はどんな病気を増やすか?

■受動喫煙で発症することが確実な疾患の相対リスク■


小児の急性肺炎気管支炎:1.46〜2.5倍

小児喘息:1.75〜2.25倍

小児慢性呼吸器症状:1.36倍

小児中耳炎:1.19〜1.58倍

乳幼児突然死症候群:4.7倍



■受動喫煙による可能性がある疾患の相対リスク■

低体重出生:1.2〜1.4倍

小児の知能低下:5%前後の低下

小児ペルテス病:5.3倍



■受動喫煙による可能性がある成人の疾患の相対リスク■

脳梗塞・くも膜下出血:1.82倍

子宮頚ガン:3.4倍

乳ガン2〜3倍



■受動喫煙による害ではっきりしているもの(成人の病気)■

呼吸器系:慢性気管支炎。肺気腫、喘息の悪化、呼吸不全

循環器系:虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心不全

悪性腫瘍:肺ガン、副鼻腔ガン








受動喫煙
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