依存症について

依存症とは・・・

ある習慣への脅迫的な執着

 好んでその習慣を繰り返すうちに、陶酔を感じるようになって、
習慣の維持そのものが目的となってくこと。

 自分の意志ではブレーキをかけることができなくなり、
コントロール不能な事態に陥ること。


 簡単に言うと何かにハマってしまうことです。


 依存症には、たばこ、アルコール、ギャンブル、カフェイン、買い物・・・
取り上げてみるとたくさんあってきりがありません。

長年なじんだ癖や習慣を変えるのはなかなか難しいものです

今回はニコチン、たばこ依存症について絞り込み、
やめられないメカニズムや付き合い方などについて語ります



ニコチン依存症とは

たばこをやめられない原因は、たばこに含まれる「ニコチン」にあります。


ニコチンは中毒性の薬物で、何本か吸ううちに吸わずにはいられない体になります。

たばこが習慣になると、ニコチン血中濃度によって気分が左右されるようになります。


 たばこを吸うと3〜4秒でニコチン濃度が上がって落ち着きますが、
ニコチンは体内でどんどん分解されて排泄され、ニコチン濃度がすぐに下がってきます。

血中ニコチン濃度が低下するとイライラして、
ニコチンの血中濃度を上げるため次のたばこに手を出さずにはいられなくなります。


これがニコチン依存症です。

 ニコチンが切れたときに感じるイライラ、苦痛、不安、
ふるえ、眠気、あくび、だるさなどのつらい症状を離脱症状といいます。

いずれの症状も7〜10日間程度で治まります。



ガンの原因はニコチン?

 タバコが肺ガンなどの原因になるというのはよく知られていますが、
ガンの原因になるのはニコチンではなくてタールです。

タバコを吸うと指や歯が黄色くなります。

この黄色い物質をヤニと呼びます。
ヤニの中には水分やニコチン、タールが含まれています。

タールの中には発ガン物質が40〜50種類も入っています。


 
このタールが肺を刺激するので、気管支炎、肺気腫、喘息、肺ガンなどを誘発します


また、心臓や血管、胃腸、十二指腸、妊娠、分娩にまで悪影響を及ぼします。



 タバコのニコチンは、「たばこをやめさせない」物質で、「依存性」と深い関係があります。
ニコチンの依存性はアルコールより遙かに強いと言われています。


 
タールは、依存性とは関係ありませんが、
「健康を損なう」主な原因で、その影響は周囲にいる非喫煙者にまで及ぼします。

 ですから瞬発力と持久力が求められるスポーツ選手はほとんどタバコを吸いません。
それほどハードなスピードや持久力が求められないスポーツであるゴルフの場合、
喫煙者の割合が上がるようです。



 
なぜタバコをやめられないのか?

 
タバコをやめられない原因の一つは上でも書いたように、
ニコチンが「依存性」の強い物質で、ニコチンが切れるとイライラするからです。


 しかしタバコをやめられない原因はニコチンだけではありません。

例えば食後のたばこです。

食事をしたからといって急激にニコチン濃度が下がるわけではありません。
これはもう条件反射としか言えません。

食事の後の「セレモニー」に喫煙が組み込まれてしまっているのです。


 
こういう習慣は人によって様々ですが、電車から降りたら一服

テレビのコマーシャルが始まったら一服、お風呂上がりに一服

運転中でも長い信号待ちには一服、コーヒーを飲んだら一服など



それぞれ「儀式」のように行動に組み込まれて習慣化されているわけです。





依存症
[PR]動画