タバコの煙に、ダイオキシンが含まれている事、知っていましたか?


タバコを吸っている人は、隣の人もダイオキシンを吸ってしまうこと、
知っていますか?考えたこと、ありますか?



ダイオキシンは、副流煙に含まれます。有機物を低温で燃焼させると出てくるのです。
副流煙 は、タバコを吸っているあなたも、
あなたのまわりの人も吸ってしまいます。

タバコを吸うことは、直接ダイオキシンを吸っていることになるのです。


「ダイオキシン類」とはどんなもの?


1965年に始まったベトナム戦争で、ジャングルの草木を枯らすため撒かれた
枯れ葉剤の中に不純物としてダイオキシンが混入しており、
枯れ葉剤の散布地域では奇形児が多く生まれたとして、ダイオキシンが初めて注目されました。


「ダイオキシン類」は有機塩素化合物の一種

合計222種類の仲間があり、このうち、29種類に毒性があり、
「砒素」や「青酸カリ」よりも強い急性毒性を示すものもあります

日常生活で摂取する量では急性毒性が生じることはありません。

水には非常に溶けにくく、油には溶けやすい特性を持ち、
常温では安定ですが、800℃以上の高温では殆ど分解します。

(以下、ここでは単に「ダイオキシン」といいます)

ダイオキシンの毒性は

 ダイオキシン類の毒性は、

@急性毒性(人工的につくられた化合物の中では最も毒性が強い。)

A慢性毒性(体重減少、肝臓代謝障害、心筋障害など)

B発がん性

C生殖毒性(内分泌ホルモンの攪乱、妊娠率の低下、精子形成の減少など)

 D免疫毒性(感染防御機能の低下など) などがあるとされています。



しかし、現在問題になっているのは急性毒性ではなく、
超低濃度であっても長期的に摂取されることにより、
発がん性などのリスクが高くなる恐れがあるというものです。


このため、長期的により高い安全性を確保し、
健康影響を未然に防止するという観点から、
大気中の濃度などの一層の低減が必要とされています。


人への影響は?

人の健康への影響については、
呼吸により空気から直接摂取されるダイオキシンや
食品、水、土壌を通じて摂取されるものも含めて評価する必要があります。

このうち食物によるダイオキシン摂取量は9割を超えると推定され、
一方、一般的な環境下で呼吸によるダイオキシン摂取量は、
全体の概ね5%程度となります。


日本人の平均的なダイオキシン類総摂取量(H10年度)は、
2.0pg-TEQ/s体重/日程度で、
安全の目安となる「耐用一日摂取量(TDI)*」の4pg-TEQ/s体重/日以下であり、
健康に影響を与える状況ではありません。


* ダイオキシン類対策特別措置法(H12.1.15施行)で規定。
★「TEQ」ToxicEquivalentsとは「毒性等量」の意味で、
最も毒性の強い2,3,7,8-TCDD(四塩化ダイオキシン)に換算した量を表しています。

★pg(ピコグラム) は1兆分の1グラム。








ダイオキシン!?
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